読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

トリコロールな猫

猫とつくばと茨城をこよなく愛するnekotricolorのブログです

ブログを書く人、書かない人

 

はてな界隈で「ブログ論」が再燃していますが、ちょうど「自分の文章をネットに公開する意味が分からない」という人と話す機会があったので書いてみる。

ブログに限らず、私の行動理念としてあるのは「人に感謝されたい(感謝されることで、存在承認を得たい)」という言葉にするとほんと身もふたもないわ。

ブログもそこから始まっています。エルサルバドルにいる頃に書いたUbuntuのブログとエルサル生活のブログ。どちらも、書けば誰かの役に立つだろうと思って始めました。

海外に住んだことがある人は、「ネット上には妙に読みやすく役に立つ日本語の情報が多いなぁ」と感じたことが1度はあるんじゃなでしょうか。

たとえば英語やスペイン語でUbuntuのことを調べると、たいていはどこかのフォーラムくらいしか引っかかってきません。必要な情報はスレッドの底の方に埋もれてたりして。やっと見つけたと思ったらぶつ切りのコードが載ってるだけだったりして。

ところが、同じキーワードを日本語で検索すると、ドンピシャの記事がスクショ入りで分かりやすく書かれていたりします。

まあこれは私の検索能力に問題があるだけなのかもしれませんが、とにかく日本人は「自分にとって役に立った情報はみんなとも共有したい」という思いが強い民族のように感じます。

そして、よくいわれる日本人の特徴の一つである「人目を異常に気にする」というのは、普通はあまりよくない意味で使われますが、ことブログに関しては非常にいい方向に働いているように思います。つまり、他人が見て見やすいものを作るよう心がけている人が多い。

私もそういった情報にとても助けられていたので、自然と自分でも分かりやすく書くように心がけていました。アフィブログってわけでもないのに、情報が欲しい人がうまく検索してきてくれるようにタイトルとかもちゃんと考えたりして。

そして、コメントやトラバで誰かが「役に立ちました!」とか書いてくれれば、私はそれで満足し、ますます精進するという訳です。単純です。

というような、私がブログを書く理由については、自分はやらないとしても理解はできるところではないかと思います。

その人が理解できないといっていたのは、特にオチもなく誰かの役に立つ訳でもない日常生活をネットにさらしている人々のことでした。

たとえば、今日食べたものとか、写真付きで書いている人とか。

彼からすればこのサイトのカテゴリ「Blog」も、なんで公開しているのか理解できないと思います。別に誰の役に立つ訳でもない、私的な意見の羅列ですから。

話をした人は1つ上、つまりナナロク世代からは2つほど上の人です。

この世代が大学生だった頃にWindows95が出ているので、学生時代にネットに親しめるかどうかの過渡期の世代です。

私は大学の専門が情報だったのでもちろん家にPCはあったし、チャット(と呼ばれる自動リロード付き掲示板)にもはまったりました。ネット上のあちこちで面白いサイトが生まれ、それを探して読みふけっていました。つまり、能動的にネットを使っている人種。でも当時はこんな人はまれでした。

彼はおそらく、本格的にインターネットを使いだしたのは大学を卒業してからで、仕事で必要なメールのやり取りや情報収集くらいにしか使っていないのだと思います。こちらの使い方は受動的

ちなみに私のいとこは今22歳で、物心ついたときからネットがありました。分からないことはググる、LINEで友達と場所や時間に関係なくしゃべる、Facebookで実名で情報を公開する、そんなのが当たり前な世代です。これはネットを自然に使っている人種ですね。

能動的に、受動的に、自然に、ネットを使う人々。これはそのまま今インターネットを使っている人間の種類に当てはまるのではないかと思います。

我々能動的ネットユーザーは、こうやって意見を書きます。ネットに対して一言もの申したくてしょうがないのです。

受動的ネットユーザーは、自分がネット上で何かを発信するという発想すらありません。

自然的ネットユーザーは、受動的ネットユーザーとはまた違った意味で「ネット上で何かを発信する」ということが理解できないのかもしれません。それは特別なことではないので意識することがないからです。

このサイトについては、最初は「ありがとうっていわれたい」欲求から技術的なことばかり書いていましたが、ネットや社会に対して一言もの申すネタもそこそこあることから、カテゴリ「Blog」ができたのだと考えられます。

一言もの申すだけならTwitterでもよさそうなものですが、なぜTwitterではなくブログで長文を書くのかは、自分の考えたことがその瞬間に文字になっていることが面白くてダラダラ書いちゃうっていうのが強いかなあ。この辺、携帯でネットすることが多いだろう自然的ネットユーザーとはまた違うかもしれませんね。

でもこういう人の役に立つわけでもないことをわざわざネット上に公開するようになったのは、Twitterの影響が大きいです。他人の何気ない話は意外と面白い。だから自分の話も面白いと思ってくれる人がいるかもしれない。とTwitterをやっていて思うので。

とにかく、自分の書いた文章が不特定多数の人に読まれる時代、私は全力で乗りたいなあと思うのです。