トリコロールな猫

猫とつくばと茨城をこよなく愛するnekotricolorのブログです

海外旅行保険は補償内容を必ず確認しましょう

デング熱にかかったときのこと」の続き、入院費の支払と海外旅行保険の話です。

海外旅行保険は、旅行中の怪我・病気の治療費や盗難被害を補償してくれる保険です。成田空港でも専用カウンターがありますし、旅行代理店でも加入手続きが可能です。例えばこんな保険のことですね。

でも最近はクレジットカードに付いていることも多いです。私は某航空会社のクレジットカードを持っていて、それに保険が付帯していたため、特に個別に加入はしていませんでした。

さて。

デング熱にかかったときのこと」でも書いた通り、バンコクで入院したバムルンラード病院は外国人の扱いに慣れており、海外旅行保険で補填されるから個室でOK!みたいなノリで、入院早々個室に移りました。

解熱剤で高熱→低温になるまでの間の具合がよくなる瞬間に、病院の日本語通訳の方にフォローされつつ保険の手続きに入りました。まずは保険会社のコールセンターに電話。確かシンガポールにあって、以下その会話です。

私「すいません、デング熱で入院をしたので保険の手続きをしたいのですが」
コ「分かりました。保険に加入した際の書類はお持ちですか?」
私「いえ、クレジットカードに付いているということなのですが」
コ「どちらのクレジットカードでしょう?」
私「◯◯カードです」
コ「少々お待ちください・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そのカードに付帯している保険では、怪我の治療は補償できますが病気の治療や入院は補償できない契約のようですが・・・」
私「」( д) ゚ ゚

この後クレジットカード会社の窓口を教えてもらって電話しました。

私「あの、カードに付帯している海外旅行保険についてお聞きしたいのですが」
ク「なんというカードでしょう?」
私「◯◯カードです」
ク「ああ、マイレージのカードには保険はついておりません」
私「(マイレージのカードしか持ってなくてわざわざタイから電話なんかするわけ無いだろーがああああ!!!)いえ、◯◯カードというクレジットカードで、病気で入院した場合の補償はどうなってるか聞きたくて」
ク「あ、そうですか。・・・・・・・そうですね、そちらのカードでは怪我の治療のみ補償となります」

あー、終わった。持っていたクレジットカードに海外旅行保険が付帯されているかどうかは旅行前に確認していたのですが、航空会社のカードだから全部補償してくれるものだと思い込んでました。というか、怪我と病気で補償されたりされなかったりするなんて想像もしてなかった。はい。情弱です。
(ちなみに今調べたら大手2社どちらもノーマルなカードだと傷害も疾病も治療費の補償はしてないので、「怪我の治療のみ補償」と言われた記憶があるのですが私の勘違いかも。)

通訳さんも「個室で自費だと1日4万円くらいかかりますよ・・・」と顔色変わってました。
ショックで?熱が上がってきたので一旦部屋に戻ったのですが、コールセンターから私宛に電話があったということで折り返してみると・・・

コ「どうでした?」
私「うう、仰るとおりでした・・・」
コ「ですよね。それで、nekotricolor様、他にクレジットカードを持ってらっしゃいませんか?」

と、ここで思い出しました。実は私、もう一枚某デパートが出してるカードを持ってたんですよ。こっちは買い物の予備用で保険なんて確認すらしてませんでした。

私「XXカードも持ってますが・・・」
コ「少々お待ちください・・・・・・・・・・・・お客様!大丈夫です!!そっちなら疾病の治療も補償できますよ!!!!」
私「ほほほほほ本当ですかああああ」

ということで首の皮一枚でつながりました。コールセンターの人も通訳さんも我がことのように喜んでた。しかも、バムルンラード病院は海外旅行保険から直接入院費用が支払われるため立て替えの必要すらないということでした。

その時点では退院のめどがたっていなかったため、ひとしきりよかったよかったと言い合った後、なるべく保険で賄えるよういろいろ助言を頂きました。それでも外部への電話代だけは補償できないのであまり電話はしないようにと言われました。不安で寂しかったのでいっぱいすることになるんですがw
帰国の日が近かったのだけど、退院が間に合わなければ別の日の飛行機のチケットも買ってもらえると聞いて一安心。

その後若干重症化して大変だったわけですが、なんとか乗り切って無事退院となりました。11日間入院して、自己負担額は電話代の2万円弱のみ。帰国便の変更、空港までの車の手配はもちろん、「家に着くまでが旅行です」という決まりらしく、成田空港から家までの車も手配してくれました。

成田に着いたらなんとびっくり白手袋のおじさまがお出迎え。自宅の目の前まで2時間弱、楽しくお話ししながら帰りました。家では焼き魚やら野菜やら日本食をいっぱい用意してくれててうまかったなぁ・・・。

あの時親身になっていろいろ教えてくれた保険会社の担当の方、疾病治療費の補償付きカードを発行していた某デパートさんには本当に感謝しています。
あの年の春、保険会社が保険金の出し渋りが原因で金融庁から業務改善命令を出されてたんだよね。そういうトラブルがあったらどうしようと思いましたが、実際には本当に至れり尽くせりしてもらいました。
余談ですがその後、東京に住んでいた間私は某デパートがやってる会員限定バーゲンに足繁く通い、たくさん買い物しましたよ。

ということで、欲しくもない経験値を一気に稼いだ体験でした。
皆様も海外旅行に行かれる際には、くれぐれも付帯している保険が怪我(傷害)と病気(疾病)両方(プラス盗難も)を補償しているか確認しましょう。
ほんと、補償できないと聞いたときは肝が冷えましたよ・・。