トリコロールな猫

猫とつくばと茨城をこよなく愛するnekotricolorのブログです

サプライズが苦手

小さい頃、「スターどっきりマル秘報告」が嫌いだった。

私はどっきりとかサプライズとかが嫌いな冗談の通じない人間だ。

これ、原因は結構はっきりしていて、小学校の頃、友達が私の誕生日にサプライズでお祝いしてくれたことがあって。
プライズだから、私がいないところでどうするかを相談しなきゃいけないわけだ。でも子供だから、普通に教室で集まって話をしていて、私が近づくと「nekotricolorちゃんは来ちゃダメ!!」といわれるわけです。はいトラウマ確定。

肝心のサプライズが何だったのかは覚えてないんだけど、仲間はずれにされたことに深く傷ついたことだけははっきりと覚えてる。

次の年も同じようなことが繰り返されそうになったので、「驚かされるより仲間はずれにされるのが辛いのでやめてくれ」と友人に伝え、普通に誕生日会をやってもらった気がする。

プライズ好きな人というのは世の中にたくさんいるようで、大人になってからも、主に誕生日ですけど、サプライズ演出されることがままあるわけだ。いや「誕生日だからご飯おごるよ!」とかいわれてついてって、そこで誕生日ソングとともにケーキが出てくるくらいなら普通に嬉しいんですよ。

でも全く別の用事で呼び出され、ドアを開けた瞬間にクラッカー鳴らされて、驚いた顔を写真に撮られて笑われたりすると、そっとドアを閉じて泣きながら家に帰りたくなるんです。大人だからそつなく喜びますけど。
で、家に帰ってから結構へこむわけです。「友達にだまされた」っていうのが単純にショックで。

それよりは、普通に「来週nekotricolorちゃんの誕生日会、盛大にやるからね☆」といってくれた方が、当日だけでなくその日までそれを楽しみに暮らせるんだから、祝われる側にとってはいいと思うんだけど。サプライズって、祝う側ばっかが楽しいじゃん。祝われる側はその瞬間まで分からなくてつまんないじゃん。そんなの不公平じゃんばーかばーか(トラウマがよみがえって幼児返りしている)

で、そこでマジ切れしたりすると、「ノリが悪い」っていわれるんですよね。あの、日本では森羅万象よりも重要な「ノリ」ですよ。あれが悪いっていわれるの。最近の言葉でいえば、「空気読めない」。八百万の神々よりも力を持つ「空気」、あれが読めないっていわれる。
「日本では」っていってるけど、アメリカでもノリが悪いとすぐシャイだなんだといわれるので日本に限ったことではないな。

私ね、たぶんこういう人、意外と多いと思うんですよ。本当に予期できないようなサプライズをされると、顔が引きつっちゃう人。そういう人に対していいリアクションを強要するのって、もはやいじめだよね。やってる側に悪気はないんだからやられる側もそれ相応の反応をすべし、みたいのって、まんまいじめの構造じゃん。「スターどっきりマル秘報告」は、子供心にもただのいじめにしか見えくて、今でこそあれは芸能人だから許される予定調和なんだろうなと思えるけど、一般人があれをやったらただのいじめでしょ。過剰なサプライズって、あれに「相手を喜ばせるため」っていういいわけをくっつけただけに見える。単にやる側が楽しんでるだけじゃん。

なんか最近「相手のためにやっているといういいわけをしながら、実は自分のためにやってる」ってことばっかり書いてる気がするな。よっぽど嫌いなんだな。

来月誕生日なんで、思い出したトラウマの話でした。